『畑の中の野うさぎの〜』を改めて読んでみた。

拙著『畑の中の野うさぎの滑走 一匹のトカゲが焼けた石の上を過った』というタイトルで、9月にアキラがポスト舞踏公演をする。もう稽古は始まっている。
今回、思いのまま書き綴った日々の記録『畑の中の〜』を改めて読み返してみた。1971年、庭に稽古場天使館を建てた頃から、既に、地球星は緩やかに没落の方向に向かっていた、というのが読後感。昨日今日とその没落の速度は加速して、私の物質体が壊れていく速度と正比例している。みんな懸命に生きているのにどうして? コトバはフワフワと柔らかく飛んでいき…………幼い命は大人の身勝手で消えていき…………動物たちも食べ物を求めて里山から降りてくるし………地球はどんどん暑くなり………戦争は終わろうとしないし…………何が何だか分からなくなる…………フッと、もうこんな地球に生きていたくないな、なんて弱音を吐くヒサコさん………けど、まてよ!日々、思いのまま身勝手に雑草のような言葉を紡ぎだしてできた『畑の中の野うさぎの〜』がうまれた。私のリウマチ体に生きる力を授けてくれたのは言葉。
コトバは私の命、私のダンス。

ーわたしの恵みは、あなたに十分である。力は弱さの中でこそ十分に発揮されるー
                             コリントの信徒への手紙Ⅱ