『踊る音:奏でる身体』公演を観て。

曇りの朝………8時10分過ぎに歩き始めると………頭のなかに「全てのものは振動する」という言葉が浮かんだ………そうだ!昨夜観た、ハープ奏者の渋川美香里さんとオイリュトミストの定方まことさんのコラボ企画『踊る音:奏でる身体』〜イタリアの古き旋律との共鳴〜 の当パンで読んだ言葉だ………国立芸小ホールの薄暗い舞台上、装飾を施した美しいハープが1台、上方からのスポットライトの光の輪のなかで音が奏でられるのを待っている………やがて現れたハープ奏者の指が静かに弦に触れると………音が響きとなってカラダのなかで振動する………音に共鳴して流れるように踊りだすオイリュトミスト。

客席の1番前に用意してくれた身障者席に座って、私の身体も振動し、共鳴し、踊りだした。

昨夜の舞台が、私のカラダのなかの遥か美しい風景となって記憶の層に重なっていく。ありがとう!