朝の身体は砂袋のように重たい………歩けるだろうか?………まったく自信がない…………テルプシコールでの公演後5日間も歩いていない(恐ろしい!)。
お白湯を飲んで………口にチョコレートを2、3片入れる。空っぽの頭の中に………史跡公園の道を車椅子を押して歩いている自分の姿の想念が浮かぶ………チョコレートを舐めながら………キッチンの椅子にドッシリ座っている私でない私が………あそこを歩いている………あの人は誰?………ここにいる私。
玄関で車椅子を用意して………「早く来い」と叡が私を呼んでいる………やっとこさ椅子から立ち上がり…‥身体を傾けて………フラフラ玄関に向かう。
車椅子をつかんで歩きだす………風が身体を通り抜け………小鳥がチュチュチュ………足の裏に意識を集中して………凸凹道を私は歩く。
