やることが、ますますスローになる。いつもいつも何かが溜まっていく。

ナニヲ アセッテ イルノ? と鏡に映ったドングリ顔の自分に聞いてみる。歯を失い、唇が引っ込んで、ほっぺがポッチャリふくらんだ顔を見ながら、百面相遊びをする……だんだん………溜まっていた何かが……マシュマロのように柔らかくなって………晩秋の青空の白い雲になってふわふわ動いている………唇を真一文字に結んで………目を細めて笑い顔をしてみる………愉快な顔、面白い顔、可愛い顔!……アセルコトハ ナイ。

(A)『無垢の歌』  ウイリアム・ブレイク

  [2]   羊飼い   

なんと楽しいことだろう、羊飼いの楽しい身の上は!
彼は朝から夕べまで歩き回る。
彼は一日じゅう自分の羊の後を追い、
彼の舌は神への称賛に満ちている。

だって、彼は子羊の無邪気な呼び声を聞き、
母羊のやさしい返事を聞くんだから。
彼が見守っているあいだ羊たちは平和でいられる。
だって羊たちは羊飼いが近くにいるのを知っているから。 
                  (ーイギリス詩人選(4)ー 松島正一編)

今朝の外歩き。夜半の雨の水たまりに映った青空にふわふわの子羊が見えたので。