ジェームス・ボンドの映画を観る。

明後日からアドベントが始まるというのに、今日も麗らかな小春日和。このままこの暖かさが続きますように、とお祈りしたいけど、冷たい冬を越さなければ春は来ない、というのが自然界の摂理。人間の手には負えない。

携帯のiCloudのストレージが満杯の警告が出るので、いらない写真を消去するため、1年前、2年前と遡って撮った写真を眺めていると、その時の情景がリアルに浮かんでくる。今より元気だった自分………写真はその時の全てを映し出している。

夕食後、国立の町角ホールにオイリュトミー公演を観にいく叡を見送ってから、よし!久しぶりにiPadでprimevideoを観ようと思いつき、あと数時間でプライムが終わるというショーン・コネリー演じるジェームス・ボンドの「ロシアより愛をこめて」を鑑賞。まぁ、イスタンブールを舞台に、バンバン派手に人を殺すわ、建物を爆撃するわで大騒ぎ!もちろんロマンスもありで、面白かった。20代の頃の自分を懐かしく思い出す。

あの頃、よく洋画を観た。ジェームス・ディーンの「エデンの東」、アラン・ドロンの「太陽がいっぱい」、ヴィヴィアンリーとクラーク・ゲーブルの「風と共に去りぬ」………新聞に宣伝が載ると、いち早く銀座の封切館に出かけた、ワクワク、ドキドキ、胸をときめかせながら。

今では、携帯でも好きな映画を観ることができる。自由に出かけられない人間にとってはうれしいことだ。とはいえ、あの映画館の大きな画面にすっぽり包まれて、アラン・ドロンやジェームス・ディーンに、勝手に恋をしていたあの頃は、平和で幸せだった。