一昨日、レイジの運転するキャブで、叡に付き添ってもらい相模原の病院に行った。一年ぶりの診察。フロントグラスの向こうに、薄青色(み空色)が広がり、翁の髭のような白い雲が動いている。おもわず「あぁ、いやだな」と呟くと、隣で運転しているレイジが「大丈夫だよ」と言った。朝7時30分に家を出て、9時に病院に着く。
車椅子で、レントゲン撮影からMRI室。あのとんでもない音の塊を20分強制的に聴かされて、クタクタになって、主治医の先生の診察を受けに整形リウマチ科に。
名前を呼ばれて診察室に入ると、先生がいつもの元気のある声で温かく迎えてくれた。去年「では、来年また」と言われて時は「一年先、またここに来られるだろうか?」と心に過ったけど、今また私はここにいる。そして、何が変わったのか? 私の心をのせて走ってきたポンコツ車も、ついに修理不可能に。最善の注意をして運転することとのこと。
全てを済ませ昼過ぎに、レイジの車で病院を後にする。夏に戻ったかなような紺碧の青空を眺めながら、夢心地で家に戻る。ああ、疲れた! とりあえず、今朝起きたっぱなしのベットに。
一山乗り越えたように新しい風景がみえる。見慣れているはずの部屋の様子が新しくみえる。不思議! 心を軽くして、ノロノロ運転、まだ走れる。嬉しい!