昨夜、無事に名古屋から帰宅した。不安定な天候にも関わらず、行きも帰りも東京駅と名古屋駅は海外からの旅行者が(それも家族連れが多い)でいっぱい。その雑踏の中でわたしも含めて車椅子利用者をエレベーターの前で列をつくるほど多く見かけた。障害者待合室には、おしゃれな電動車椅子を颯爽と自分で運転する素敵な女性、頑固そうなおじいちゃんにお弁当を買ってくる優しい孫娘、その横に疲れ切った様子のお母さん(わたしの勝手な想像)、室の隅でじっと俯いて車椅子に座っている若い男性がいた。それぞれの人の発車時刻が近づくと、ケアの駅員がきて、列車の乗り口まで案内し、列車とホームの間に乗車板を置いてくれる。車内には別のケアの女性乗務員が迎えてくれ、席まで案内してくれる。仕事とはいえ大変な仕事だ、ありがたい。
いつも中庭を眺めて暮らす私は、無味乾燥な障害者待合室で偶然であった見ず知らずの人に親しみと安心をを感じる(わたしの思い込みではあるけど)。 この狭い室には想像を絶するさまざまな人生が詰まっている………。
家を離れて三日、また中庭を眺める日々に戻った。市役所から私の障害者用の靴の申請がやっとおりた(もう一ヶ月前に申請書提出)知らせがきたので病院の装具科に予約の電話を入れたが「電話が混み合っているので………」というメッセージが流れて一向に繋がらない。テレビのニュースでは逼迫する介護保険の状況をやっている。ホームヘルパーの賃金が下がったためヘルパーの事業所が立ち行かず廃業せざるを得ないらしい。一人暮らしの老人はどうしたらいいのだろう⁇
夕方、三日振りにあきらと外歩きに出た。空気が少し湿っていて初夏を思わせる暑さ。東に向かってコンビニまで。西陽が歩く私の影をつくる。私の影が私の体を引っ張っていく。遠く東の空に灰色の雲。明日は雨かしら………?