アドリエンヌ・リッチの『女から生まれる』を読みすすみ………「子供をもつ女ははるかに複雑で、破壊的な感情にとらわれる.愛情と怒りは同時に存在することができるからだ」まできた時、心のうちで「まったくその通り!」と懐かしい自分を思いだした。
リッチがこの本を書いたのは半世紀前。わたしが三人の息子の母親となり来る日も来る日も子供たちと共にあることの幸せと母親になれない自分との矛盾のうちに過ごしていた頃のこと。今はもうわたしの母親業は終わり来年は、2012年春82歳でリウマチの合併症で亡くなったアドリエンヌ・リッチの歳になる。
今春『女から生まれる』高橋茅香子訳(復刻版)が晶文社から上梓され………不思議に繋がっていく………。