千章さんが送ってきた………。

千章さんから送られてきた「パレスチナ国連代表 ナダー・アブー・タルブッシの演説(日本語訳)」のyoutubeを開いてみる。

パレスチナ国連代表のナダー・アブー・タルブッシさん(女性)は開口一番、イスラエルにむかって「我々はパレスチナ自治政府ではありません。パレスチナ国です」とキッパリと断言した。スイス ジュネーブで行われた国連会議場で、多くの国の国連代表を前にしての10分間の演説。彼女の凛とした言葉の響き。先日映像で見た、汚れた人形を抱いて瓦礫の道を小走りに大人についていくガザの少女の眼差し。

「根をもつこと、それはおそらく人間の魂のもっとも重要な欲求であると同時に、もっとも無視されている欲求である。………軍事的征服が行われるたびに根こぎが生じる。………征服者がおのれの征服した国に住みついて現地の民族と混じりあい、みずから現地に根をおろす移住民となるとき、根こぎは最小限に抑えられる。…………征服者がおのれの掌握した地域になじまぬまま居坐るならば、服従を強いられる民族にとって、根こぎは死にいたる病となる。………」

シモーヌ・ヴェイユ『根をもつこと』を読み返したりしているうちに、中庭が真っ暗になっていた。