名古屋講座に同行する。

三日間のアキラの名古屋オイリュトミー講座に同行し、昨夜無事に帰宅できた。やっぱり思い切って行って良かった! 遠く九州の、京都の、新潟の、名古屋の仲間たち………新しいメンバーも加わって30人余りの面々が、朝から夜まで、みっちりとコトバと音に取り組む姿に圧倒される。

桜シーズン到来とあって、春休みでもあり、行きも帰りも家族連れの旅行者で駅はごった返していた。構内に電車の事故で遅延のアナウンスが何度も繰り返されて聞こえてくる。

ホテルに着いてすぐに、山海塾の天児牛大さんの訃報を知った。享年74歳。
突然、からだの中に1980年6月フランスのナンシーの聖霊降臨祭の、あのキラキラした太陽の光と、さわさわした新緑の爽やかな微風が過ぎった。あの時、あそこで、初めて天児さんに会った。
その年の4月復活祭の時、私たちは家族で西ドイツに移住した。アキラが6月のナンシー国際演劇祭に招聘され、友人の車で家族全員でコルマールを経由でナンシーに向かった。行く道のあちこちに「山海塾」のポスターが貼ってあったのを思い出す。天児さんもアキラもまだ若かった。二人ともあれからずぅーと今まで踊り続けてきた。淋しい。

今日から4月。さすが、今朝は体が重い。朝歩きは、桜の園までと決めて出かけると、曲り角で仔犬を乳母車に乗せてあるいているおばあさん(わたしも)にであい………ちょっとだけおしゃべり………不思議とわたしの体に力が流れて、結局1時間歩くことができた。

家に戻って、高橋巌先生のオンライン講座の見逃し配信を聞く…………「今は復活祭の前の受難の時。体を心配する周りのものからきつく止められても、お許しくださるなら、今日ぜひみなさんと会ってともにシュタイナーの根幹の思想であるキリスト衝動を共有したいのです」………今、先生の声がわたしの心の奥におりていく。