もう4月も2日。エイプリルフールも過ぎてしまった。時間がどんどん飛んでいく。
先月の末、ミツタケが史跡公園の夜桜見学に誘ってくれた。冬のように寒い夜だ………でもこの機を逃して次があるかな?………と思い………雪山に登るみたいな重装備の格好で車椅子に座り押してもらう。
朝の外歩きで慣れた道のさきに………ライトアップされた史跡公園にピンクや白のさまざまに異なる微妙な色合いの桜が闇のなかに美しく幻想的に浮かび上がって見えてきた。
いったい私は何年ここに住んでいるのだろう……かれこれ60年近く住んでいるけど初めて見る光景だ。あの頃は、原っぱに国分尼寺の礎石が幾つか散在していて道端には天平時代に建てられた国分寺の屋根瓦のかけらが転がっていた。
時間が進むにつれて桜の木も植樹されたのだろうか? あの頃からあったのかなぁ。
すぐ近くに3人の息子が通った幼稚園が今も健在。あの頃、わたしのリウマチカラダも元気で自転車で飛びまわっていた。
ますます外気が冷えてきた………初めて見る史跡公園の夜桜………わたしの心のうちに美しく刻んで……ミツタケに車椅子を押してもらい家路につく。