子どもたちのことば

「どこまでいっても、闇ダァ〜」と長男チカシ。「夜は暗くてコエェ〜よう」と次男レイジ。「あっ、くみひんだぁ〜」と三男ミツタケ。幼い息子たちが思わず発したことば。忘れられない。

チカシは、冷たい冬のドイツの森の中で。レイジは、闇夜の国分寺で。ミツタケは、煤けた漆喰の天井に映るひかりの水たまりをみて。

「くみひん」は、三人だけの共通言語。
「komm hin」こっちにおいで、という意味?
天に浮かぶ光の水たまり?
三人にしかわからない。