昨年の今頃、ダンサーの小春さんから大きなポインセチアをいただいた。クリスマスに向かって外の闇が深まるにしたがい、重なるように大きく広がった紅色の苞葉が、家の中をどんどん元気づけてくれた。
今年になって、外に春の陽光があふれてもなお、小春さんのポインセチアは衰えをみせなかった。
そこで、よし!今年のクリスマスまで、と思い、iPadで園芸のサイトを開き、思い切って元気な葉をチョッキン、チョッキンと切り落とし、剪定というものを初めてやってみた。まだ元気な葉っぱを切るのは忍びなかった。それら、丸坊主になったポインセチアの鉢をベランダに置いた。
初めのうちは、毎日ベランダを覗いてようすを伺って水やりも怠らなかった。やがて、極暑の夏が巡ってくる頃、ベランダの端でカラカラに乾いているポインセチアの鉢を目にしても気にしなくなり、やがて「花」の存在までも忘れてしまった。
つい先ごろ、ベランダの隅に泥だらけになった鉢を目にし、あっ、まだ在る!新しく生まれてきた小春さんのポインセチアだ。
すっくと伸びた枝に初々しい浅緑の苞葉が伸びてきている。天気予報始まって以来といわれた猛暑の夏を通り越して、新しい命が生まれてきた。
さぁ、今日から大切にしてあげよう………わたしって、勝手なもんだ!でもうれしい。
あと2週間でアドベントがはじまる。クリスマスの頃、生まれてきた新しい葉っぱを真っ赤に染めるのは私の役目。できるかどうか、ちょっと自信がない…………!