小春日和の散歩、あれこれ思いながら。

小春日和が続いている。朝、出遅れて家を出た時には、外はすでに穏やかなひざしが辺り一面に降り注いでいた。いつもの角で、ふっと今日は左に曲がろうか、と思い左に曲がって歩き出すと、身体がねじ曲がったような感覚に襲われた。チカシが撮った写真でわたしの背中を見ると、確かに背骨が右に歪曲して、頭部が右に傾いている。骨が変形していく病気リウマチだったとはいえ、もっと自分の身体を愛してあげればよかったのに、と歩きながら今更ながら思った。

かつて両側畑だった一本道を車椅子を押していくと、今は立派な門構えの家が建ち並んでいるのに気がついた。どこの家にもガレージがあり、磨かれた自家用車がその家の主です、と自己主張しているように納まっている。ずいぶん時代が変わった。良くなったのか、悪くなったのか………?

小春日和の人気のない午前中の散歩………あれこれ思いながら。