この季節になると、来年の手帳をどうしよう、と心に浮かぶ。ずいぶん長いこと安野光雅の水彩画を表紙にした文庫手帳を愛用していた。ちょうどいい大きさで中身も使いやすいし、なんといっても安野光雅の絵が素敵で1年間手元において飽きなかった。数十年分の文庫手帳が本棚の片隅に重ねて積んである。
数年前から「ペイジェムリバティプリント A6」に変えたのは、指が不自由になってからだ。ペイジェムは、薄く、ページが見開きにピッタリ開くので、不自由な私の手でも扱いやすい。表紙も私の好きなリバティープリント。でも時期を逸すると私好みの花柄が売り切れてしまうこともあり、12月も近づくとちょっと焦る。手帳とは1年間のお付き合だから、相性がよくなくては、とiPadに出てくる図柄を何度も見比べて注文する。
今頃、デパートの文房具売り場にはさまざさな手帳が並んでいるだろう。かつては、この時期になると鳩居堂、伊東屋、紀伊國屋などを彷徨いて、クリスマスカードをみたり、友達へのプレゼントを選んだり………学校の冬休みに読む本を探したり………楽しかったなぁ…………今は、オンラインでなんでも注文できるので、いいようで、つまらないない、とみんな思わないのかしら???
いつの間にか、キッチンで居眠りしてしまったらしい。こんな呑気な夢から目を覚まして、さぁ、早く「リバティープリントの手帳2025年版」をiPadで注文しなくては。
来年の今頃も、次の年の手帳に頭を悩ますだろうか?