9月3日昼下がり。やっと青空が見えてきた。太陽の位置が傾いたので、私の巣にも陽射しが伸びてきて………次第に夜の時間が長くなり……地球は新しい今日を生み出しながら、ゆっくりと回っている、というのに………私の心は、行きつ戻りつ滑らかに回らない。困ったもんだ、と思いながらぼんやりキッチンから中庭の季の木を眺めていると、オーシンツクツク オーシンツクツク、とツクツホウシが、季の木の幹の葉影から………ヒサコサン、ボヤボヤするな!もう夏は戻らないよ……と告げている。

晩夏から初秋へ。光から闇へ。ボヤボヤしてはいられない。いつも、何かが(人間以外の)、本当のことを、教えてくれる。