メキシコ版「ハヤサスラヒメ」公演に向かって

横浜赤レンガで行なった、メキシコ版「ハヤサスラヒメ」のゲネプロも無事終わった。いよいよ12日に成田からメキシコに、39人のメンバーと共に飛び立つ。
ゲネプロの会場には、初演の時の大駱駝艦の男性4人のダンサーも駆けつけてくれた。舞台が終わってから、会場で、今回男性に代わって踊った女性ダンサー4人と大駱駝艦の4人、そこに、麿さんに代わってサスラヒメを踊ったミツタケも加わり、ぺちゃくちゃ、ぺちゃくちゃ、何やら楽しそうにおしゃべりをしている。がたいの大きいおにいちゃんたちが可愛い妹たちに向かって「しっかりやれよ、おまえたち!!メキシコ公演、がんばれよ、ボクたちが付いているからね」などと言っているのかな、何とも和やかで愉しい空気が流れてくる。それから、お決まりの写真撮影。そこに居合わせた多くの面々にカメラを向けられ、仲良く兄妹同士カメラにおさまっていた。
一昨年、50年来同い年の友人でありながら、交わることなく自分のおどりを踊り続けてきた麿さんとアキラが、同じ舞台で踊ること自体とてもびっくりした出来事だったが、それ以来とても自然に、若いダンサーたちの輪が広がって来た。私にとって、それは何より嬉しいことであり、楽しみだ。
39人という大人数と海外ツアー公演をするのは初めてで、どうなることやらと思っていたが、若い人たちのがんばりと明るさの溢れる空気の中にいると、自然と、まあ、何とかなるよ、とひどく楽観的になってくる。ありがたいことだ。
相変わらず、極楽トンボのヒサコサン、ガンバレヨ!!などと、ぶつぶつ呟きながら、すでに気分はメキシコに向かって・・・。