天使館特別企画:ダンスの架け橋/イタリアと日本

90年代後半より天使館はイタリアで公演活動、ワークショップ活動を通してイタリアと日本における文化交流を深めてきました。この間、イタリアに赴いた回数は20回以上にのぼります。
この活動を通して現在ではローマを中心として自主的に定期的なオイリュトミーの稽古を行うグループや、フェスティヴァルや舞台公演を企画・制作を行うカンパニー/Nobody Roseや、ダンス・カンパニー「エリオガバロ」などのグループが誕生・設立されてきました。
今回、20年に及ぶ天使館とイタリアとの共同活動をその立ち上げから共にし、この活動の発展・成長に尽力してきたローマ在住のイタリアにおける舞踏研究の第一者/マリア・ピア・ドラッツィと、この活動に長年参加しヨーロッパ/アメリカでダンサーとして活動してきたアレッサンドラ・クリスティアーニ、同じくこの活動に長年参加し、アントナン・アルトー研究が専門のサマンタ・マレンツィの3名をお招きして、天使館においてダンス・デモンストレーション&レクチャーを企画しました。
日時:2015年9月2日(水)19:00から
場所:天使館 東京都国分寺市西元町3-27-9
料金:2,000円
予約:メール/info@akirakasai.com
*お席に限りがございます。ご予約の上、お越し下さい。
*定員になり次第、締切させていただきます。
*レクチャーは英語で行われます。日本語通訳が入ります。
内容:
ダンス・ソロ・デモンストレーション:『オフェレイア/Opheleia』
ダンス:アレッサンドラ・クリスティアーニ Allesandra Cristiani
レクチャー:『日本への架け橋/イタリアにおける舞踏の現在・大野一雄から笠井叡まで』
講師:マリア・ピア・ドラッツィ Maria Pia D’Orazi
レクチャー:『詩と運動/アントナン・アルトーの研究における身体と言葉について』
講師:サマンタ・マレンツィ Samantha Marenzi
アッレサンドラ・クリスティアーニ Allesandra Cristiani
1996年、舞踏を岩名雅記に師事。「White Butoh」、「The Intensity of nothingness」などの氏のダンス・メソッドを研究。2001年から2009年にかけてダンス・カンパニー「リオス」のメンバーとして舞踏の国際フェスティヴァル「トランスフォルマツィオーニ」の開催に参加。2009年、ダンス・カンパニー「リオス」を母体として始まった笠井叡とのプロジェクト「エリオガバロ」に出演。また2011年から2013年にはローマ・フィルハーモニック・アカデミーの専属振付家として就任。2013年「インターナショナル・フェスティヴァル・オブ・ダンス」、ボローニャ大学主催の「ヨーロッパにおける舞踏のルーツ/大野一雄」、2014年、「ローマ・ヨーロッパ・フェスティヴァル」など多くの国際フェスティヴァルに参加してきた。またソリスト・ダンサーとしてシルヴィア・ランペリ監督の「カンパニー・ハビレ・ビュウ」に参加、ヨーロッパ各国およびアメリカで公演を行う。
マリア・ピア・ドラッツィ Maria Pia D’Orazi
ローマ美術大学において「パフォーミング・アートの歴史」の教授およびローマ第三大学において「19世紀から21世紀にかけてのダンス論とその実践」の助教授を務めている。
現代社会における人間の身体性と、それをパフォーミング・アートの分野でどのように活かせるかを長年に渡り研究・分析を行なってきた。1997年に麿赤児と大駱駝艦(ジャパン・ファンデーションとの共同事業)、1998年には笠井叡を初めてイタリア国内に招聘をしている。大野一雄の映像ドキュメントを含めた著書「異端の肉体(2008年)」、「舞踏・新しい日本のダンス(1997)」の他に多数の研究論文を発表している。
サマンタ・マレンツィ Samantha Marenzi
ローマ第三大学にてパフォーミング・アーツの研究に従事。後に同大学にて「ダンスと演劇における図像学」の助教授に就任。ダンサーとして舞踏の研究を長年続ける傍ら、モノクロ写真を専門としたプロの写真家としても活動、写真技術のレクチャーも数多くこなす。2013年著書に「アントナン・アルトーとコレッテ・トーマス(2013)」の他、「ダンスと写真」をテーマに研究論文を発表している。