新しい虹

以前から、思い出したくてなかなか全文が思い出せなかったヘッセの詩を、最近
やっと思い出せたので、忘れないうちにここに書かせてもらいます。
新しい虹
神の息はあちこちに
また上下に吹きただよい
光が歌ういく重の歌
神が光彩の世界に化す
白は黒に
暖は涼に
絶えず新たに
吹き付けられ
湧く混沌のなかから
永久に
清まりなる
新しい虹
世界がいま「新しい虹」を、
欲しているのだろうと思います。それは丁度ノアの大洪水のあとに、世界に初めて虹が
現れたと時のような。一度全てが崩壊したあとに顕われるような。湧く混沌のなかから
清まりなる新しい虹を。