絶望から一日が始まる………。

今朝、目が覚め右手を動かすと、私の唯一の働き手である人差し指が、プンプクリンに腫れ上がり、布団の襟に触っただけでも痛い。すでに私の指は全て奇妙な形に曲がっていて、右手の人差し指も例外ではないものの、彼女(⁉︎)だけは私の意思に従ってくれる私の大切な恋人。絶望から一日が始まるとは…………デモ、マテヨ。40ネンモ、リウマチヲヤッテキテ、ゼツボウカラハジマッタ一ニチハ、ムスウニアッタ…………落ち着いて、深呼吸して………そこに、リハビリのミルノサンが玄関に現れ………タスカッタ!風ニアタリニソトニデヨウ………ミルノサンの「昨日と違って、今日は少し寒いですよ」との忠告に従って、コートを着せてもらい外に出て………そろりそろり動き出すと、カラダの中で血液が流れ始め……いつのまにか右の人差し指の腫れが消えて、心の中に美しい光がさしてきた。

私のカラダは私であって、私ではない………私の命は私であって、私ではない………。分かったようで分からない言葉が思い浮かんでくる。