今日は母の日。ともすると、日にちも曜日も忘れてしまいそう。今日10日は朝起きたてに、骨粗鬆症の薬を飲む日。一ヶ月に一回の服用なので、忘れないように私の誕生日の日にちにしているのだが、ついうっかり飲み忘れることが多い。それにしても、果たしてこの薬の効果があるのかどうか分からないが、気にしても仕方がない。なるようにしかならないだろう。
毎朝ベランダから庭を見下ろすと、雑草の間からすっかり忘れていた花が、ちょこんと顔を覗かせているではないか!
名前も忘れてしまっているのに、草花はひたすら私に与え続けてくれている。
ほろ苦いけれど 優しい
それが土の匂いとまじりあい
なま暖かい真昼の風に乗って
もの静かな客人のように窓から入ってくるときは。
私はよく考えてみたー
この香りがこんなに貴重に思われるのは
毎年私の母の庭で
最初に咲く花だったからだと。
ースイセンの香りはー ヘルマン・ヘッセ (岡田朝雄訳)