今朝、窓に目をやると、雪景色。向いの屋根に、チョコレート菓子にまぶした粉砂糖のような、ふんわりとした雪。ふと、ポール ギャリコの「雪のひとひら」を思い出す。空から舞い降りた雪のひとひらが天に還るまでまでのお話。矢川澄子さんの訳で日本語になった。彼女も、もう天に還って行った。
昨夜のエマニュエルはいままでになく、のびのびしており、即興とユニゾンの振付の案配がとても自然だった。これまで何十回となく行なったDUOのすべての成果がそこに実っていた。そのような翌日の舞台はむつかしい。その時の体験にとらわれてしまうので。
雪は人々のこころに、純粋知覚を齎してくれる。この雪を、舞台のうえに敷き詰めて、アンジェ最後の舞台を乗り切ろう。