頭の中は雑草だらけ

十一月も後一日。先日市役所から後期高齢者医療書が届いた。高齢者の気分は全くないけど、リウマチの体は確実に立派な高齢者、やれやれ!
一人でできないことにぶつかると、あらゆる手を使って乗り越えようと力んでいる自分がいる。歯を使い、百面相で頑張る自分の姿を想像して、思わず、ぷっと笑ってしまう。きっと他の人が見たら「この人何を、どうしようとしてるのかしら?」と笑いを堪えるに違いない。そう思うと、また私は可笑しくなる。
文庫本を持つことが困難になって来たので、読みたい本はiPad miniのキンドルで読むことにした。目によくないなんて言っていられない。書物の内容より、美しい装丁、活字、紙、ほんの形……が好きで、本が体の近くにあると不思議に落ち着く私だったので、iPadの香りも、色もない本は私にとって書物とは言い難いけど、そんな呑気なことは言っていられない。私の頭の中は雑草だらけ、と体が不自由になって気がついた。75年近くも生きて来て、書物から何を学んできたのだろう。でも、気がついたのだからいいか、と、呟く自分がいて、ダメダメ、今からでも遅くないよ、と、囁く自分がいる。
歳を重ねていくのも、すてたもんではないよネ‥…と自問自答したりして……。
クリスマス そして 新しい年 がやってくる。