今日は一日、憲法について思いをめぐらしておりました。
自民党の憲法改正草案を読んでつくづく思うのは、今、主権在民から主権国家の方に移りつつあるのということです。憲法は本来、国民が憲法によって、国家権力を縛るということ以上に、「1人の個人」が国家権力を縛ることができる、という「個」としての人間を最大で生かすことであると思います。
「1946年11月3日に公布された日本国憲法は、その意味では、抽象的な人間ではなく、個としての人間において、最大限に憲法が生かされるということを、徹底しているという意味において、一つの理念と理想主義が生かされています。憲法は国の内部で生まれるのではなく、「故郷喪失者」が、国の外側からもたらしてくる、「真の言葉」の力であります。自民党の憲法改正草案は、習慣法の域を出ていない、理念と理想主義を持たない憲法です。筑紫哲也氏が言う如く、理念と理想主義を持たない国家は、やがて没落していくでしょう。
9月27日の金曜日から3日間、琵琶湖湖畔において、「オイリュトミーにより、日本国憲法をカラダ体の中から、創り出す」というワークショップを行います。続いて、10月27日、横浜のBANKart NYK3階で、18時から「笠井叡 日本国憲法を踊る」という会を行います。今、憲法について興味のある方は、どうぞご参加ください。