名古屋において,「蝶たちのコロナ」のオイリュトミー公演を行いました。これは記念すべき公演でした。
なぜなら、これまで、オイリュトミーの公演は関係者や人智学の人たちが主な観客でしたが、今回は、多くの一般市民の方が、この会に参加してくださいました。私は舞台に立った瞬間から、この違いを感じ、この公演は人間の原点に立たなければ、成り立たない公演である、と直感したのです。
2年前の、あの大津波は確かに、この世とあの世を、天界とこの世、幽界と顕界をつなぐ大きな出来事でした。けれども、この境域の時代は、あの津波によって開かれたのではありません。もうすでに以前から境域の時代は始まっていたのです。そして、この境域の時代においては、もはや本音と建前を決して分けることはできないのです。
境域の向こう側に持っていくことのできる、物質的なるものは「肉体」だけです。
お金も株券も土地も家も服も何も、あの境域の向こうに、持っていくことはできないのです。物質的なるもので、境域の向こうに持っていくことのできるは、このカラダだけです。12月に境域の時代のためのワークショップを、1週間行ないます。それは唯、この肉体を境域の向こう側に持っていくための練習です。