4月1日に目黒区の国立医療センターに入院し、翌日右目の硝子体の手術を受けて、昨日7日に退院した。毎朝7時30分に第一回目の診察があり、更に8時半に2~3人の先生が診てくれる。手術後2日目に眼帯が取れたので、先生に本を読んでもいいかと聞くと、何をしてもいいとの事、早速売店に行き「よくわかる最新医学」の眼に付いての本を買って来て読んでみる。
初めに目のメカニズムが詳しく説明してあり“目の構造は超精密なカメラのよう”とある。レンズの役割は、角膜と水晶体。網膜は像を結ぶフィルムの役。読んで行くとほんとうによく出来ている。私が昨年買ったデジタルカメラと全く同じ働きをする。まてよ、目がデジタルカメラと同じ働きをするのではなくて、デジタルカメラが目と同じ働きをするのだ。なぜなら、デジタルカメラは人間の目を模倣して人間が造り出した機械だ。ではこの超精密な人間の目は誰が創ったのか。
「眼が眼であるのは光のおかげである」と、以前何処かで読んだのを思いだした。
内なる光と外なる光の照応。超先端の光学と人間の内なる精神との接点。
眼の手術をしたお陰で、ゲーテの「色彩論」を読んでみようと思い立った。