今日は月曜日。いよいよアンジェ滞在も金曜日まで。今日の夜は、ワークショップ生たちを我が家(一ヶ月もこの部屋で暮らすと、我が家と言いたくなる)に招 待して、叡がお得意のスパゲッティーをご馳走することになっている。芽里さんは肉じゃがを作るとはりきっている。イスラエル人のヤイールは豚肉はダメ、ポ ルトガル人のルービンはトリと貝はダメ。日本人の芽里さんはキウイがダメ。それぞれの民族の、あるいは個人の嗜好、アレルギーがあって難しい。
火曜日に加藤みや子親子が旅のついでにアンジェに立ち寄るというので、昨日は彼女たちの迎えの下見のつもりでアンジェの駅までブラブラ歩いてみた。4月の 初めよりぐっと緑が深くなっている。駅までは思ったより遠くなく、駅前は日曜日で何処の店も休みの街中より人が溢れ活気がある。日本語で書かれた観光案内 図があるのを知っていたので、インフォメーションで貰おうとしたが、オフィスの誰にも英語が通じない。「プリーズ,ギブ ミイ ア マップ」「アイ ウオ ント ア マップ」いろいろ試してみたが、一向通じないのは、私の英語の発音のせいばかりではないようだ。加藤親子は英語を使ってタクシーで我が家まで来 ると言っていたけど、迎えに行かなければ、我が家にはたどり着けないだろう。
帰りがてら、美術館に寄ってみた。受付でまた英語が通じない。アンジェ付近で発掘された遺跡など面白いものが陳列されているが、フランス語の説明だけなので詳しいことが分からず惜しいことだ。
CNDCのエグゼクティブ・ディレクターのエマニエルの父親はベトナム人で母親はフランス人。彼女のパートナーはやはりダンサーでポルトガルの人。財務担当のデービットはイギリス人。秘書のライサは韓国人。そして生徒たちは世界各国からやってくる。
これほど民族とか人種の境をもたないインターナショナルな国立のダンスセンターが、フランスらしさが静かに息づいている小さなアンジェの街で活動しているというのも面白いではないか。