2009.6.2

ニューヨークに来て1週間が過ぎた。フランスに行ったりイタリアに行ったり、旅ガラス的な生活が続いている。お陰で国分寺の我が家はいつも楽屋状態。もう40年以上このような状態なので、恐らくこの先もそれほど変わらないであろう。
マンハッタン島からハドソン川を渡ったブルックリンにあるヒメナとシゲさんのダンススタジオCAVEが今回の叡のワークショップの会場だ。
空港に迎えに来てくれたシゲさんの車で案内された最初の宿は、若い建築家夫婦の留守宅のアパートメントをそっくりそのまま借りたところで、寝室にはずらり と彼らの洋服がむき出しに吊り下がっており、キッチンの流し台には、出掛ける前に使ったと思われる食器が仕舞われずに置いてある。勝手によそのお宅に入り 込んだようで落ち着かない。が、一晩寝るともうすっかり自分の住処になった気分になるから面白い。
3日後、高校の歴史の先生をしているポーランド人夫妻のアパートの一階の部屋に引っ越す。家主の奥さんのロココ調の好みがあちこちにうかがえる部屋の棚 に、歓迎の印として花瓶に挿した純白の薔薇が置かれていた。私のような能天気な人間にとっては、少々気恥ずかしい部屋であるのだが。さて、どのようにこの 空間を自分のものにしようかな・・・・。
今日は久しぶりに叡がオフの日だ。天気もいいので、これからマンハッタンのユニオン・スクエアにある本屋にいこう。それから7時にみつたけと待ち合わせて、飯でもたらふく食わせよう。