松岡正剛さんが亡くなられた。1944年1月25日のお生まれだから、43年11月25日生まれの叡と2ヶ月しか違わない。今年の1月横浜のKAATで行なったポスト舞踏公演『魔笛』を観にきてくださり「今度二人で対談をしよう」と話したんだ、と叡から聞いていたので、楽しみにしていたのに………大きな足跡を残されて…………先に逝かれてしまうなんて………。
アラン・ドロンが88歳で死亡、と新聞で読んだ。アランの8歳年下の私は、女学生の頃、アラン・ドロンに夢中だった。アラン・ドロンの映画が来ると、日曜の朝一番、友だちと西銀座の封切館にいそいそ出かけ、ドキドキしながら映像の中の若きドロンを見つめ、映画の後は、ペコちゃんの不ニ屋の寄ってハンバーグとあんみつを食べるのが定番のコースだった。遥か昔の想い出………アラン・ドロンを観るだけで幸せいっぱいになれるなんて………楽しかったなぁ!
今年になって、まわりの80代の友人知人………いつの間にか先に逝かれてしまう。老いていけば当然とは言いながら、淋しく、悲しい。
今日も暑いけど、1時間外歩きをした。からだを通り過ぎる風は優しく……太陽の熱は暑いけど、私の壊れていくからだを温めてくれる。わたしのあやしい聴覚に鳥の囀り、蝉の合唱が聞こえる。カラダはいつも世界と一緒に生きている………楽しいことも、苦しいことも、悲しいことも、明るいことも、暗いことも………。