1日一回の外歩きの他、キッチンに座って中庭を眺めているという勝手気ままな私でも、日々の昏いニュースに心が重たくなる。
舞踊評論家の石井達朗さんから頂いた『高所綱渡り師たち』(青弓社刊)を、ハラハラドキドキしながら読了し、久しぶりに気持ちがスッカーとした。
「いまやこの星の住人はIT(インフォメーション・テクノロジー)という人口の森の住人となっている。学校教育から政治・経済、スポーツにいたるまでAIはまるで毛細血管のように行き渡り、その恩恵に浴さずにはもはや生活できない。………AIは監視社会を加速し、迷惑行為や多様な犯罪を増殖し、戦争のための戦略を更新しつづける。
そんな時代にあって、デジタルテクノロジーが及ばない最後の砦が生身(なまみ)の体である。………野外でおこなう高所綱渡りは、一本のワイヤーの上を生身の体が歩く、デジタルが遠く及ばない領域である。………長く重いバランス棒を両手に抱え………左右を微調整するように………一歩一歩進む。体の五感を全開にしてこそ可能な高所綱渡りは、まさにからだはからだであり、それ以上でもそれ以下でもないことを見せてくれる。…………」 ( 著者の「あとがき」から抜粋)
紫陽花が咲き出した。梅雨入りかな? 今日も雨模様。朝の外歩きは断念……では、前に曲った重たい頭を肩にのせ、危ういバランスを保ちながら、家のなかを一歩一歩あるこう。
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ホテルで準備で講座の準備中。
こんな変な絵になった。
木々や虫や花々………みんないっしょに光とともに、歩く、歩く…。
顎関節の変形で下顎が落ち込んでいるため食べ物をよくこぼすので、木綿の手拭いを首に小さいクリップで止める。要するに赤ちゃんのアブちゃんのように。長方形の日本手拭いは、細長いので口も拭けるし、こぼしたものも拭けるし、洗濯するとキッリとするので私の愛用品。 


青い手ぬぐいを胸につけて食事する今日の自画像
曲がった鼻の自画像
子どもの頃のお絵描き遊び。
賢治の「雨ニモマケズ………」を口の中で唱えながら絵を描いた。
今日の絵、やっぱりヘンテコになった。
暖かい春の日差しのなかで。
指を痛めない高齢者用の室内ばきを履いて………車椅子につかまり………叡と一緒に外に出る………おお、なんて冷たくて美味しい空気でしょう!「ジュジュ」と四十雀が鳴いている。真っ青の空に綿毛のような白い雲が一点浮かんでいる。