あれから10年……
「天使館 VOL.II」は、2011年4月18日に上梓された。その【編集後記】を読む。 1971年8月から79年8月までの8年間、その稽古場ではもっぱら舞踏の稽古が行われた。同年、笠井の渡独にともない天使館は休館。 …
「天使館 VOL.II」は、2011年4月18日に上梓された。その【編集後記】を読む。 1971年8月から79年8月までの8年間、その稽古場ではもっぱら舞踏の稽古が行われた。同年、笠井の渡独にともない天使館は休館。 …
いつも散歩に出る時、エィっと自分で自分に気合を入れなくてはならない。ヨワムシだなぁ〜ナマケモノだなぁ〜ナサケナイなぁ〜ヒサコサン。でも、首にカラーを巻いて、靴を履いて、マスクをして、せつ子さんから頂いた超カッコいい帽子を …
今日は、寒い。いつの間にか、自分の手の変形が驚くほど進んでいるのに気がついた。始まりは20年ほど前の3月のこと、右手の中指が脱臼して、みるみる間にふにゃふにゃになってしまった。その時、私は頚椎固定手術を受けた後で、首にハ …
須賀敦子さんの「ユルスナールの靴」に誘われて、すっかりマルグリット・ユルスナールの「ハドリアヌス帝の回想」にはまってしまった。 ……われわれはみな人間的条件の狭い限界からのがれたとと信じ、獣の姿で殺されるとも、人間の姿で …
目が覚めると、雨が降っていた。「櫻の樹の下には」公演の前からも終わってからも、昨日まで、ずっと晴天続き。水温む春どころかお鷹の道の清流も枯れて、水の中の小さな魚たち、地中で春の光を待っている蟲たち、道端の雑草、庭の草花… …
2月7日、吉祥寺シアターでの叡の新作公演「櫻の樹の下には」の最終日の幕が上がる直前、舞踊評論家の山野博大さんが5日の日にお亡くなりになった、とミツタケがラインで知らせてきた。 何言っているの!? だって私、4日の初日の開 …
昨夜、天使館で水越朋のダンスを観た。 木の床に置かれたメトロノームが音を刻む-カチカチ カチ-。スピーカーから聞こえるノイズ、水の音、鳥の鳴き声。混じり気のない、疑いを知らない、子鹿のような肢体、しなやかな動き………。さ …
昨日はキラキラするような春めいた冬日。今日は冷たい曇天の冬。 数日前、キッチンの入り口から小さな蝿がひらひらと迷い込んできた。昼間はどこにいるのか、夕方寒くなると、私のおでこ付近を通り過ぎる。最初、疲れ目に起こる飛蚊か、 …
昨年の暮れの25日に10歳年上の姉を亡くした。翌26、27日は天使館で、ピアニストの悠治さんとアキラのセッション、28日は、2月の公演「櫻の樹の下には」の稽古、引き続き、みんなで年の終わりの稽古納め乾杯。30日に亡くなっ …
今日は冬至。一年前の今頃は何をしていただろうか?はるか昔のことで、気持ちは今と全く繋がらない。去年10月102歳のアキラのお母さんを、今年1月に大野慶人さんを送り………3月神奈川芸術劇場で「笠井叡 DUOの會」を一回だけ …