Offenbarungについて

ゲーテは「顕現Offenbarung」という観点に基づいて、ニュートンとは異なった、もうひとつの「科学」を打ち立てた。 「顕現」とは、宇宙創造の一切の秘密が自然界の表面に現れていると言うこと。 それは鉱物を「硬いもの」と …

裏口死

死とは、神から人間に与えられた、ひとつの挑戦状のようなものではあるが、では神は何をどう、人間に向かって挑んでいるのか? 受動的に人間に与えられた死、いはば道を歩いているとき、「偶然」にも上からコンクリートが落下して起きる …

境域

人類が境域を超えてしまったのは、すでに一つの事実と言える。 今日において、確かに、ここまでが生きていて、ここから先は、死んでしまったという境目はあるが、しかしこの境目そのものが次第に意味を失いつつある。 向こうからやって …

蝶たちのコロナ

「蝶たちのコロナ」第2回リハーサル。 死から次の誕生に至る間の死者たちの生活において、まさにこれから地上に受肉しようとしている者は、地球のオーラとともに、蝶たちの発するコロナにいざなわれて降りようとする。 鳥たちのコロナ …

テキスト選び

午後、「蝶たちのコロナ」のためのテキストを、「遺された黒板画」から、20点程選んで、公演のためのテキスト作りを行う。百数十点あるテキストの中から、20点に絞るのは非常に困難。あれも入れたい、これも入れたいという感じで、入 …

ブログ再開

今日、オイリュトミー新作「蝶たちのコロナ」の練習初日。この作品は9月、11月に東京と名古屋において上演します。テキストはルドルフ・シュタイナーの「遺された黒板画」から十数点を取り出し、それにピアノと弦楽器による音楽作品を …

海とクジラ

今夜、笠井瑞丈と上村なおかダンス、高橋悠治によるピアノ演奏のダンス公演「海とクジラ」のゲネプロを見る。 久しぶりにふたりの、悠治さんのピアノへの体当たりの動きに心を揺すぶられた。 今日23日は18時、明日24日は15時、 …

3月11日の催し(天使館)について

先日、岩手県の北上市に、今から20年程前に創設された日本現代詩歌文学館いおいて、林浩平氏のプロデュースによるイベントが催されました。第一部は氏の司会による吉増剛造氏と笠井の対談。二部は吉増氏の詩の朗読と笠井のダンスのDU …

旅は続く

昨夜、大雨の中、トゥールーズのガロンヌ劇場のアトリエでの「Spiel」公演が、無事に終わった。1ヶ月滞在したフランスともこれで、今暫くはお別れ。 次は、いよいよ日本公演だ。これから、ユウコとパリに向かい、ドゴール空港から …

トゥールーズへ

フランス滞在も残り3日。いよいよ日本かぁ、と考えると、うれしいような、さみしいような、恐ろしいような、複雑な気分になる。 昨日、アンジェからトゥールーズにやって来た。照明のオーグスタンも一緒なのでありがたい。アキラと二人 …