アンジェ国立振付センターは二年前から、笠井叡とJOUTEプロジェクトという共同作業を行なってきました。それは当センターのディレクターであり、ダンサーであるエマニュエル・ユインと笠井叡のデュオ作品を制作するプロジェクトです。その第一回は今年の五月にフランスのアネシーにおけるフェスティヴァルで50分の作品として発表され、2012年にはヨーロッパ各地を中心に、さらなる展開が予定されています。それは身体性、ダンス・コンセプト、照明、音響等の総合的観点から、ダンスのコンテンポラリー性を追及する試みです。来年1月のベルギー公演に先立ち、この10月に、4回の公開デモンストレーションと一回のシンポジュームを、森下スタジオで行います。どうぞご参加ください。
デモンストレーション エマニュエル・ユイン&笠井叡
日時 10月20日(木曜日) 18時~20時
10月26日{水曜日} 18時~20時
10月29日{土曜日} 18時~20時
10月30日(日曜日) 17時30分~18時30分
シンポジューム 「エマニュエル・ユインと笠井叡のコラボレーションを通してダンスにおける同時代性について考える」
日時 10月30日(日曜日) 19時~21時30分
パネラー 石井達朗(舞踊評論家)
立木燁子(舞踊評論家)
エマニュエル・ユイン(舞踊家) 笠井叡(舞踊家) 通訳:原真理子
会場 森下スタジオ (地下鉄都営新宿線・都営大江戸線下車5分 tel 03- 5624 -5951)
要予約 info@akirakasai.com(デモンストレーション:無料 シンポジューム参加:500円)
エマニュエル・ユイン( Emmanuelle Huynh)
CNDC(アンジェ国立振付センター)の現在の芸術監督。批評的、哲学的な視座を持ち、さまざまの実験的制作を行な
ている。トリシャ・ブラウンのもとで踊り、オディール・デュポック等との共同作業を長く行なってきた。ボルドー美術館、ポンピドゥー美術館等でもパーフォーマンスを行い、また造形作家、音楽家との共同制作を多数行なっている。
アンジェ国立振付センター(CNDC)
フランスの文化政策として1978年に設立されたダンス・センター。劇場以外に、レジデンス施設、教育機関を有する。フランス文化大臣の招聘を受け、アルビン・ニコライが当初の三年間芸術監督を務めた。エマニュエル・ユインは二年間のダンス・コース以外に、センターでエッセ(Essais)という振付コースを始める。