“Keep Calm and Carry on”

一昨年の夏、膝を人工関節に取り替え、一年経ってようやく自分の脚と思えるようになった去年の夏、二十年前に固定した頸椎が、次第に頭部を支えられなくなってきた。骨の専門医に相談すると「まず、頸椎の手術は全身麻酔です。あなたのその細い気道では………?手術が可能かどうか、可能としても高度な技術が必要です。しかし、あなたのリウマチが急に悪くなって、骨がずれるとも限らない。リスクはどちらも同じ」と言われた。要するに、どちらにしても死のリスクがあるというのでしょう!いつもセッカチの私は即座に「手術はしません」と言った。先生は「そうですかぁ……」と心なしかがっかりしたように見えた。以来、私は自分に緊急事態宣言を言い渡し、自分の体は自分で守るべしと心を決めてきたのだが、今回のコロナウイルスの緊急事態宣言は自分だけの問題ではなく、すべての人に共通にもたらされた緊急事態。
内からも外からも緊急事態宣言を言い渡されるとは……。
人間、この世に生まれた瞬間から「死」に向かって歩き出す。この宣言、今更のことではない。
この度のコロナ戦争には、この標語 “Keep Calm and Carry On”(あわてるな いつものとおり)
私に、ぴったり。さあ、庭に出て、今日の春を楽しまなくては❣️
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