芸劇dance ポスト舞踏公演 『畑の中の野うさぎの滑走 一匹のトカゲが焼けた石の上を過った』

芸劇dance ポスト舞踏公演

『畑の中の野うさぎの滑走
一匹のトカゲが焼けた石の上を過った』

A Rabbit Slipping Across a Field, A Lizard Sliding Down a Hot Stone

振付・演出・構成・出演:笠井 叡
出演:KAi MiWA、川村美紀子、小倉 笑

特設サイト→


未来から 記憶の風がふいてくる

『畑の中の野うさぎの滑走』
この笠井久子の著作を出発点に紡がれる、ポスト舞踏新作公演。今回天使館に集ったのは、柔らかな佇まいの中に底知れぬ狂気と大胆さを宿す3人の女性 —— KAi MiWA、川村美紀子、小倉 笑。笠井叡と共に、野うさぎの足跡を追って時空を駆け、遥か未来の人類像を描き出す!


2024年9月6日(金)~9月8日(日)

9月6日(金)19:30
9月7日(土)14:00/18:00
9月8日(日)14:00

会場:東京芸術劇場 シアターイースト

〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1 TEL:03-5391-2111
※ JR・東京メトロ・東武東上線・西武池袋線 池袋駅西口より徒歩2分。駅地下通路2b出口と直結

※受付開始は開演の60分前、開場は30分前 ※開演後は入場いただけない場合があります
※8日は終演後にトークあり(詳細は決まり次第告知予定)


前売料金|整理番号付き自由席・税込

一般: 5,000円 U-25:4,000円

※早割りチケット(7月9日~7月22日)は各料金500円引き
※U-25チケットは当日要身分証

チケット取扱い|発売日:2024年7月9日(火)10:00~

​・東京芸術劇場ボックスオフィス

☎ 0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
🔗 東京芸術劇場ボックスオフィス
https://www.geigeki.jp/t/

・チケットぴあ(Pコード:527848)※7/23発売
http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2424180


笠井 叡 Akira Kasai

舞踏家・振付家

1960年代に若くして東京を中心に数多くのソロ舞踏公演を行う。70年代天使館を主宰し、多くの舞踏家を育成する。79年から85年ドイツ留学。ルドルフ・シュタイナーの人智学、オイリュトミーを研究。帰国後も舞台活動を行わず、15年間舞踊界から遠ざかっていたが、『セラフィータ』で舞台に復帰。その後国内外で数多くの公演活動を行い、「舞踏のニジンスキー」という称賛を浴びる。代表作「花粉革命」は、世界の各都市で上演された。

 

KAi MiWA

ダンサー・振付家

2016年 アニメーションチームUNVISIONに参加。World Of Dance等、世界最高峰の大会にて優勝。2017年より振付演出家MIKIKO氏主宰カンパニー「ELEVENPLAY」に所属。2020年以降、米津玄師、松村沙友理(乃木坂48)、ゲスの極み乙女、羽生結弦、Perfume、三浦大知等の活動に振付やダンサーとして参加。舞台作品ではRhizomatiks × ELEVENPLAY 『Syn 〜身体感覚の新たな地平〜』に出演。2023年12月、私生活を見せる実験的公演『Prv Room Research』を行うなど常にアンダーグラウンドとメジャーシーンを横断し、”表現”を追求している。

 

川村美紀子 Mikiko Kawamura

ダンサー・振付家

1990年生まれ。16ヶ国33都市で活動、20作以上の振付作品を発表。劇場・路上・ライブ・映画出演にとどまらず、自身の書籍やオリジナルソング製作ほか、雑貨屋「川村産業」など多彩な活動を展開。 日本女子体育大学舞踊学専攻卒。受賞歴にトヨタ コレオグラフィーアワード、横浜ダンスコレクション ダブル受賞など多数。近年では「異路派」を始動、都内路上に出没中。https://kawamuramikiko.com/

 

小倉 笑 Emi Ogura

ダンサー・振付家・演出家

1996年、岐阜県生まれ。京都を拠点に活動。Monochrome Circus、康本雅子、大植真太郎、藤本隆行、mama!milk 等の舞台やコンサートに出演。ヨコハマダンスコレクション2022コンペティションⅠにて奨励賞を受賞。2021年より創作団体『SMILE』を立上げ、舞台作品創作やフェスティバル主催などを行っている。バーレスクや声楽の技術を駆使して、ジャンルに捉われず様々な活動を展開中。


振付ノート 笠井叡

この秋、笠井叡新作公演として上演される本作は、笠井久子の同名著作からインスパイアされて生まれたものである。

人類の歴史は、天の川のように、無限空間の中を流れている。この眼には見えない「川」の流れと共に生きる人魚のような人間は、無限時間の中のいったい何処を今、生きているのか。そして何処へ行こうとしているのか。目覚めた宇宙的意識によって、その現在の位置を測り、未来を方向づけるのは、ダンスである。未来の何を?——人間のカラダを、そして宇宙のカラダを、である。
ミクロコスモスとしての人間と、マクロコスモスとしての宇宙は、ともにカラダを持っている。そして人間が、ダンスを通して自身のカラダの中に「新しいカラダ」を生み出そうとするならば、宇宙もまた、植物が自身の中に未来の種を孕んでいるように、新しい惑星を自らの中に生み出そうとするだろう。
地球は今、ダンスとともにこの「新生惑星」を育てつつある。

今、人類が始めてしまった新しい戦争は、単なる破壊のための破壊で終わるだろう。勝者も、新たな領土も、何処にもない。そして地球は、虚無の闇の中を落下し続けるであろう。

 

おお、目覚めたウサギ、
おお、目覚めたウサギ、
お前は地球の破滅以前に、お前のカラダの中に、あの天上に輝く満月の中に、「新生惑星」を発見したのだ。宇宙の川を渡って、新しい惑星に移住するのだ。

おお、屈強なトカゲたち!
この川の岸辺から、何匹梯子のように並べば、あの輝く満月の如き新生惑星の淵に到達することができるか。お前たち並んでご覧。あたしが数えてあげるわ!
ひ ふ み よ い む な や こ と ・・・

一匹の目覚めたウサギが、この新生惑星に飛びついたとき、騙されたことに気付いたトカゲは、白いウサギの皮を全身剥ぎとった。それからウサギは、塩辛い海の水の中に沈められた。

無限の試行錯誤の末に、目覚めたウサギはあの輝く「月」に飛び移るであろうか?

ウサギ!
ウサギ!
何見て
跳ねる
ウサギ!
ウサギ!
何見て
跳ねる
十五夜
お月様
見て
跳ねる!
見て
跳ねる!
ミワ、ミキ子、エミ
見て跳ねる!!
見て跳ねる!!

 


原案:
畑の中の野うさぎの滑走一匹のトカゲが焼けた石の上を過った
―昭和・平成・令和を、笠井叡と共に生きる―

著者:笠井久子
判型:127×188/総頁:378頁/製本:並製
価格:2,800円(税込)

​※公演会場で販売予定


音楽:角田寛生
衣装:北村教子
ドラマトゥルク:呉宮百合香
照明:吉田一弥
音響:稲荷森健
舞台監督:河内 崇
宣伝美術:ヤング荘

企画・製作:髙樹光一郎(一般社団法人ハイウッド)
制作:林 慶一
プロデューサー:笠井久子

主催:一般社団法人 天使館
提携:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京芸術劇場
協力:公益財団法人セゾン文化財団

お問い合わせ:一般社団法人ハイウッド
hiwood.info@gmail.com