夏の終わり

8月の終わり天使館で、アキラがヨハネ黙示録のテキストで踊った。音楽は、ヨハン・セバスチャン・バッハ作曲「ヨハネ受難曲」 夕方、アキラと散歩に出た。雨の後の空気が、しっとりと重たい。灰色の雨雲が、国分寺の森一帯に垂れ込めて …

今再び、シモーヌ・ヴェイユの言葉

シモーヌ・ヴェイユの「根をもつこと」を読む。岩波文庫の表紙カバーの文章に「ドイツ占領下の祖国再建のために起草した私的憲法案。亡命先で34歳の生涯を閉じたヴェイユ渾身の遺著」とある。 ヴェイユが亡くなった1943年の翌年生 …

カラダが壊れてきた

猛暑の日々。昨日も明日もない。今日の中に過去も未来も詰め込んで、今を生きている。 いよいよ、カラダが壊れてきた。指の関節が脱臼して力が失せ、冷蔵庫が開けられなくなった。これは由々しいことだ! 自分のカラダのどこもかしこも …

嗚呼 ディートリンデ!

「ディートリンデが死んだ!」と、次男のレイジが伝えてきた。えっ………どうしたの? 何ですって⁉︎ ………「キルギスで。コロナで」………。 ディートリンデとどうやって知り合ったのか思い出せない。40年前、私たち家族がドイツ …

ユルスナールとトーマス・マン

トーマス・マンの「魔の山」の主人公ハンス・カストルプと、もう随分長く付き合っている。20代で読み始め、即、挫折。30代、40代、50代、60代と代を重ねる度に、読み返しと休止の繰り返し………。77歳になろうとする今も、ハ …

自分の中に見えない他者が住んでいた。

ミツタケが、先日車で連れていってくれた秩父の町の食堂で、私がオムレツを食べているところを撮った(盗撮⁉︎)動画を、LINEで送ってきた。うひゃ〜これ誰? 黄色い小型ラグビーボール形のオムレツの上に、顔を突っ込まんばかりに …

大野チエさんのこと

先日、散歩の途中で、大野一雄先生の奥さまチエさんにそっくりの方にバッタリ。思わず近寄って、立ち話してしまった。 上星川の大野先生のお家に初めてお邪魔したのは、二十歳の頃だったと思う。 「夜空に流れる星の川」なんて、上星川 …

復活祭

お友達が「この間まで、ピンクの花が並んでいたけど、きょうは黄色がおおかったわ」と言って、黄と白のマーガレットにレモンの輪切りまでついているお花のアレンジメントを持ってきてくれた。明日は復活祭だものね。 12年前、フランス …

上村なおかのソロ

同じように、春が再び巡ってきた。桜の開花宣言と緊急事態宣言の解除と睨めっこしている。庭には春の陽光がいっぱい。いつの間にか、ライラックの濃紫色の芽の先は白味をを帯び………いつの間にか、壊れつつあるリウマチカラダの内に美し …

あれから10年……

「天使館 VOL.II」は、2011年4月18日に上梓された。その【編集後記】を読む。    1971年8月から79年8月までの8年間、その稽古場ではもっぱら舞踏の稽古が行われた。同年、笠井の渡独にともない天使館は休館。 …