転倒は一瞬 目の前のコンクリートの灰色が 透明な冬の青空に変わった
冬の朝 湾曲した首に重い頭を傾けて 車椅子を押して納豆を買い行く
身体の隅々まで意識を張り巡らせて………黙々と歩くこと1時間、目的の納豆を買った帰りは、見守り役の叡に車椅子を押してもらう。ぐったりと脱力して車椅子にすわた私の頭の上で………史跡公園から雀が消えた………と叡が呟いた。改めて眺めてみると………ほんと!一羽もいない。
そういえば………我が家の中庭にもスズメが来なくなった。まだ1人でベランダに降りることができた頃、古くなった玄米を庭に撒くとすぐに雀がグループで飛んできて、チョチョチョと雑草だらけの間を啄み、やがて用心深い彼らもベランダの上にまで来るようになったのに…………最近は一羽も見ないことに気がついた。
だんだんみんないなくなる………さみしいなぁ………。
