冷たい朝

今週は72候の暦で「きじはじめてなく」というらしい。小寒につづいて、来週は大寒。今日の朝歩きは冷たかった。 ハン・ガン『少年が来る』を読み終える………。 「過去が現在を助けることはできるか?」「死者が生者を救うことはでき …

初めての油絵

朝方、キャンバスに向かって油絵を描いている夢を見た。 ずいぶん以前、まだ絵筆を持つことができた頃、突然、絵(それも油彩の)を描きたくなり、公民館の油絵教室に申し込んだ。月に2回公民館に通って、夢中になって油彩画を描いた。 …

岩波書店『図書』1月号が届く。

「若き詩人へ」  裂は私の心であり旅路である。 裂と常に一緒に今日まで生きてきた。 辛いときも寂しいときも、 裂をともにすることが、私には最大の慰めだった。 裂は友達であり、自分の魂でもある。      * 裂はどんなに …

ハン・ガン『少年が来る』を読む。

さみしくなると、和子さんに電話する。自分勝手で、ご迷惑な話だと思うけど………彼女の「は〜い、こんばんわ」という透き通る声を聞くとホッとするので。 身体のあちこちが奇妙にねじくれてくる。だんだんと壊れていく身体………考えて …

木漏れ日のなかを歩く。

昨日、年賀状をいただいた方に、せめて「元気にしております」とお知らせしたいので、寒中のお見舞いを書いて投函できたので、一安心。 午前中、車椅子を押して桜の木々の木漏れ陽のなかを歩く。冷たい風が心地いい。頭上すぐに……キキ …

子どもたちのことば

「どこまでいっても、闇ダァ〜」と長男チカシ。「夜は暗くてコエェ〜よう」と次男レイジ。「あっ、くみひんだぁ〜」と三男ミツタケ。幼い息子たちが思わず発したことば。忘れられない。 チカシは、冷たい冬のドイツの森の中で。レイジは …

雨の日

明日は七草粥を食べる日、とヘルパーの山内さんが薄暗く小雨の降る中を帰っていった。そう言えば、ドイツで今日は「神さまが顕れる日」(エピファーニアス)だ。日本では明日、神さまがおかえりになる日。 久しぶりの雨。カラカラの東京 …

正直に生きるのは難しい。

今、1月3日の23時24分。あと36分で新年の三が日も終わる。今年の密かなわたしの抱負は、自分の言葉で正直に書くこと………自分を正直に生きること………だったのだが。 自分でもびっくりするほどの速度で、身体の機能を失ってい …

お正月

春うらら……おだやかなお正月。お昼前、史跡公園をまわり1時間ほど歩く。途中で車でお出かけのお隣さんのご夫婦に会い、新年のご挨拶をする。玄関の謹賀新年の松飾りも我が家だけ。遠くで太鼓の音がする。 今年はどんな年になるのだろ …

大つごもり

わたしの10歳年上の長姉は、生前大晦になると必ず黒豆を煮て、弟妹の家族みんなに分けるのが彼女の喜びだった。艶やかな漆黒の黒豆、それはそれは美味しかった。その姉が亡くなってからもう何年になるのだろうか? 今日は2024年の …