風のないじっとりとした蒸し暑い日。ホームヘルパーのヤマウチさんが「降るかと思ってカッパを持ち歩いているんだけど」と言いながらやって来て………早速冷蔵庫の中身を点検「やだぁ、スカスカじゃないの。でも大丈夫」と言って………何やら刻んだり………温めたりして………わたしの前に、食べやすいように細かく刻んだお惣菜が並んでいく…………「さあこれがメインですよ」と…………まるで手品のように。
食器の片付けを終えたヤマウチさん「これからですよ、夏が始まるのは。食欲を落とさないように今年の極暑の夏を乗り切りましょうね」といいながら帰って行った。
夕方になって、一瞬、中庭が茜色に染まった………美しい!
手元にいつもある覚書ノートから………わたしの好きなことば。
「朝起きて台所に降りて火を点し、小鳥たちに餌をやり、テラスから太陽を見上げる、それは一種の祭儀であり、最後には完全に個人を超えるものになるのです」
マグルリット・ユルスナール
