オディロン・ルドン

今年の春先、2025年上半期の美術館情報をみて、観に行きたいと思う展覧会を手帳に記しておいたけど………時はいつの間にか通り過ぎてしまう。同伴者がいないと私は出かけるのが不可能なので、殆どの場合、観に行きたいなぁ〜行けるかなぁ〜と胸を膨らませて楽しんで時を過ごす。。気がつくと『ヒルマ・アフ・クリントン』展は、16日まで。まだ1日チャンスがある!すでに観た人の「これは必見。二度と観られない」などのFBの書き込みを読むと、あぁぁ、と気もそぞろになって、1日が早く通り過ぎますように、とキッチンに座って中庭を眺めて過ごす。

『オディロン・ルドン』展は、3月から始まって6月22日まで。パナソニック汐留美術館。二十歳の頃に初めて銀座の彌生画廊・フジヰ画廊で観たルドンの石版画。漆黒の闇に浮かぶ亡霊、目玉………静謐で、清らかな「朝日の中のキリスト」と題された石版。忘れ難い。もう一度あのブルーが美しいパステル画も観たい!今回のルドン展の図録の申し込みが現金書留で16日までと知り、せめて図録でも、と昨日叡が郵便局まで行ってくれた。間に合うだろうか。待つ楽しみ!

1日一回外歩きして、あとの時間は私の自由時間。周りの人は忙しく働いている人ばかり。私の時間はたっぷりあるのに1人外出禁止令を受けている私は、自由だけど不自由だ。梅雨特有の湿気の多い曇りの今日は、本棚から1964年10月14日〜24日の『REDON』(彌生・フジヰ画廊)の図録を引っ張り出して、当時のことを懐かしく想い浮かべて不自由な体から自由になって過ごした。

『ルドン』  中川一政

ルドンの作品には心境が漂う。われわれにとってはルドンは異教徒であるが、その心境に誘われる。/ その澄みわたった心境は澄みわたれば澄みわたる程、高貴になり神聖になる。…………。彌生画廊 フジヰ画廊 (1964/10/14〜24)  図録より抜粋