暑さは続き、秋はまだ…………。

朝9時を過ぎてから外に出るなんて、遅い!………と自分で自分に腹を立てながら………すでに翳るところもなくギラギラと太陽が降り注ぐ道を、自分を乗せる車椅子を自分で押しながら歩き出すと………頭の中に………さまざまな表象が浮かん …

夏の記憶

『畑の中の野うさぎの滑走 一匹のトカゲが焼けた石の上を過った』公演が終わって三日経った。 九月五日東京芸術劇場ウエストホールに小屋入りしてから八日の楽日まで、自然の光がギラギラ煌めく極暑の外界と裏腹に、真冬並の寒い劇場内 …

昭和3年生まれの三人の偉大な先達。

秋はいつ来るの? 今日は、今週末から始まるアキラの新作『畑の中の野うさぎの〜」公演の、天使館での最終稽古。出演者のひとりKAiMiWAさんの差し入れ、ウサギとお月様を可愛くデコレーションしたプリンをみんなで美味しくいただ …

『ヨーロッパの闇と光』高橋巖著を読む。

台風一過、澄み切った秋空……とはいかない9月1日。朝歩き1時間20分。湿った風が確かに秋を告げている。 今日も高橋巖先生の『ヨーロッパの闇と光』のなかにスーと入り込んで、1日があっという間に過ぎた。 明日は、また新しい時 …

昨日の続きを読みおえる。

朝の外歩き………いつものコースより先に進み………鳥の森(私の勝手な命名)まで足を延ばしてみる。所要時間1時間20分。歩けた! これから秋に向かって少し自信がついた。うれしい。 昨日の「柄谷行人『力と交換様式』を読む」の続 …

「柄谷行人『力と交換様式』を読む」を読んでみる。

朝の外歩き1時間…………昨夜の雨で濡れたコンクリートの道に桜の朽葉があちこちに貼り付いて………すぐそばの葉叢から蝉の鳴き声が聞こえる………必死だ!………風は冷たい………刻は秋に傾いて………あたらしい刻がくるのだろうか? …

歯がとれた。

歯がとれた。残りの自分の歯は一つだけ。 いよいよあちこちが壊れてきた。50年前から走り続けてきてくれたリウマチ車だから、当然と言ったら当然のこと。運転してきた私としては、よくやってきてくれたと、こよなく愛おしい車。 と言 …

カラダがあるかぎり………。

松岡正剛さんが亡くなられた。1944年1月25日のお生まれだから、43年11月25日生まれの叡と2ヶ月しか違わない。今年の1月横浜のKAATで行なったポスト舞踏公演『魔笛』を観にきてくださり「今度二人で対談をしよう」と話 …

『田中美津という生き方』

千章さんが送ってくれた「田中美津という生き方」という動画を観た。つい先頃の8月7日に81歳で亡くなられた田中美津さんの77歳の時の映像。 お話を聴きながら………もう直ぐ私も80歳。ひとつ年上のおねえさんから「やっぱりこれ …

マフムード・ダルウィーシュの詩を読む。

「この大地にあって」    マフムード・ダルウィーシュ/四方田犬彦訳 この大地にあってまだ生に値するもの、 四月の躊躇い、夜明けのパンの匂い、女から見た男の品定め、アイスキュロスの作品、 愛の始まり、石の上の雑草、笛の悲 …