もう、11月!

気がついたら、今日はもう11月1日、霜月だ。
午前中、大森正秀さんから、9月下旬「血は特別のジュースだ」の公演のために訪れた、ハンガリーのブタペストでのスナップ写真が、数葉送られてきた。ドナウ川の岸辺に建つ大きな石像の前で、大森さんが撮ってくれた叡と私のツーショット(あの頃はまだまだ暑く、夏日が続いていた)。メルリン劇場の広間の大テーブルの横で、大野悦子さん、秦宣子さん、大森正秀さんとご一緒に一枚。フェスティバル「Japan is here」の開催中、参加者たちは皆、昼に夜にそのテーブルを囲んで食事を共にした。大市場の屋内にある八百屋さんの前で、禮示と秦さんと私。どれもこれも懐かしい。
あれから、京都、横浜と公演が続き、一昨日やっと九日間のエマニュエル・ユィンと叡の、森下スタジオでの稽古と公開デモンストレーション及び最終日のシンポジュームが終わった。
シンポジュームの席上でパネラーの一人から、「全身ダンサー」と称されたエマニュエルも、翌日の朝早く、二人のお嬢さんが待つフランスのアンジェに向かって飛び立った。「秋休みのほとんど、ママなしで過ごさせてしまったわ。せめて残りの二日間は子どもたちと一緒にいたいの」と言いながら・・・。
そして今夜、天使館では11月4日に国分寺の老人介護施設「すかやか」でのオイリュトミー・デモンストレーションの稽古が行われている。叡を交えてオイリュトミスト数名で、「すこやか」にショートステイしておられるご高齢者の皆さんにオイリュトミーを披露するという訳だ。初めての試み。楽しみでもあり、心配でもあり、緊張する。
大森正秀さんは写真とともに一言付け加えてくれた。「ニューヨークは雪とか。ニューヨークの路上で滑らないように・・・」と。優しいなぁ。来週の今頃は、ニューヨーク。寒いだろうなぁ。
11月は、外の闇が最も深まっていく季節。ひとの優しさが、心に光をともす。