吉増剛造「詩とは何か」

アキラの78歳の誕生日も過ぎた。日が経つのがどんどん早くなる。うっかりすると、いつの間にか、自分の存在が消えているかもしれない。2日前に会った友人は、誰れにも知られず、泡のように消えたい、と言ったので「消える少し前に、消えるわね、と言ってね、お引き留めしないから」と言った。
急激に体の機能が壊れてきた。まだ、頭の中はいろいろな言葉が蠢いている。もし、次の瞬間、体が崩壊したら、この言葉の蠢きはどこにいくのだろう?
先日、詩人の林浩平さんに、吉増剛造さんの新刊「詩とは何か」を頂いので、読み始める。凄い!どんどん吸い込まれて行く。どこまで行くのだろうか。言葉がはじけ生まれるところを覗いてみたい。消えるのはまだ早い。