雪の翌朝の光線………強すぎる………わたしのカラダを露わにする………すこしの間、わたしのカラダを心のなかに隠しておきたいと、いつも思う。どうしてだろう?………ヨワムシヒサコサン!

ローゼ・アウスレンダーは、自分が生まれた土地ブコヴィナのチェルノヴィッツについて書いている。

「あの特別な風景、特別な人間たち。空気の中に物語や神話が漂い、人はそれらを呼吸していた。四つの言語を持つチェルノヴィッツは一つの音楽都市だった。多くのアーティスト、詩人たち、芸術の、文学の、哲学の愛好家たちに場所を提供した」

Czernowitz vor dem Zweiten Weltkrieg (ローゼ・アウスレンダー詩集から)

Friedliche Hügelstadt
von Buchenwäldern umschlossen

Weiden entlang dem Pruth
Flöße und Schwimmer

Maifliederfülle

um die Laternen
tanzen Maikäfer
ihren Tod

Vier Sprachen
verständigen sich
verwöhnen die Luft

Bis Bomben fielen
atmete glücklich
die Stadt

第二次世界大戦前のチェルノヴィッツ

自由な丘の街
ぶなの森に囲まれた
Pruth川に沿った牧草地
筏と泳ぐ人

ライラックが咲き誇る5月

ガス灯に群がる
Maikäfer(黄金色)
死の舞踏

四つの言語
互いに通じあう
甘い風

爆弾の落下まで
生きていた 幸い
の街       (久子訳)

18歳の時にアウシュヴィッツ強制収容所で殺されたSelma Meerbaum-Eisingerも1970年パリのセーヌ川に身を投じて亡くなったパウル・ツェランも共にブコヴィナのチェルノヴィッツの生まれ!
ブコヴィナのドイツ語名はウクライナ………色々調べているうちに知らないことが多すぎる………Meerbaumの詩も読んでみたいな………ナチスに殺されなかったら、先日の2月5日が100歳のお誕生日だとFacebookが教えてくれた………。

雪が溶けたら、お日さまに向かって朝歩きをしなくては。