天窓から夜明けの光が差し込む。昨日の朝の光とはまったく違う。窓枠が燃えるような朱色の光で照らされている。空気は冷たい。首と肩が冷え切っている。布団が重たい。窓枠の燃えるような朱色の光は決して優しくない。鋼鉄のような意志で私を見ている。私は粘土の塊のような自分のカラダを探るように、首を伸ばし、頭を左右に曲げ、氷のような足の指先を動かしてみる。光の意志が私に起きる力を与えてくれる。