神さまのことを考える。

曇天の寒い日。リハビリのはるかさんに見守られながら、桜の園から史跡公園………国分寺の山門………お鷹の道……家まで、40分歩く。

スベェトラーナ・アレクシェーヴィチの『亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版』(奈倉有里訳)を読む。1979年から89年まで「国際友好」という善意の言葉のもとにアフガン侵攻に志願したソ連の少年たちの証言。79年から89年といえば、ほぼ同じ時期私たち家族はドイツにいた………

同じ頃『ベオグラード日誌』の著者山崎佳代子さんは、旧ユーゴースラヴィアの民族紛争下のベオグラードでNATOの空爆を家族と共に体験し………

今年2月24日に始まったウクライナの戦争は、日に日に空爆と報復が過激になり……今日まで続いている。いつでも何処でも殺しあっている。

「来る日も来る日も、人が奈落へと転落していくのを目にする。上昇するのはまれだ。ドストエフスキーの作中でイワン・カラマーゾフは言っていたー『獣は決して人間ほど残酷にはなれない、これほど巧みに、これほど芸術的には』と」          「亜鉛の少年たち/手帳から(戦地にて)」から

レイジ、ヒロコ、なおかのトリオは、目下ローマ、明日本番。アキラは、カリオストロとジャンヌと「カルミナ・ブラーナ」の稽古。冷たい雨が降っている。

神さまのことを考える。明日も美しい日でありますように………。