夏日のような暑い日の二日間の後の今日は、まさしく花冷えの日。

朝7時、雨がまだ落ちていないぞ、急げ………ハチミツひと舐め………外歩きに出る………奥山商店から山下パン屋(とっくに店じまいしている)………小鳥の里(何時も、鶯、ヒヨドリの鳴き声がする処)………「サクラの後はワタシタチの出番よ」と言いたげに咲き誇っている紅朱色の躑躅の生垣………淡い紫色のハナダイコンに囲まれた小さな弁天さま(真っ赤な鳥居の奥に)………いよいよ帽子に雨粒が当たってきた………急げ!………1時間と10分歩いて家に着き………暖かいお白湯を一杯飲んでホッとする。

「………それに春という季節がぼくのおびえがちな心を文句のないようにあたためてくれる。どんな木にも、どんな垣根にも花がいっぱいだ。いっそ黄金虫になりたい、そうしていいにおいの海をさまよい泳ぎ、自分の養分を存分に見つけ出せたらと思う。」『若きウェルテルの悩み』ゲーテ/高橋義孝訳

250年前のゲーテの若きウェルテルと「花びら地雷」に怯える今日のウクライナの若き兵士たち。

人間はどこまで愚かになれるのだろうか?