薄曇りの下で桜満開

薄曇りの下で桜が満開した。先月末、遠くにある人、近くにある人、7日間の間に3人の方の訃報を聞く。

行先が見えず混沌とした日々でも、前を行く途上の人の温かさを受けながら微かにみえる光りの方へ………止まらないように………歩く歩く………我が「桜の園」で家族みんなで手作りのお弁当を食べお花見を愉しんでいるのを横目で見ながら………小鳥の鳴き声を聴きながら………歩く歩く………止まらないように…………。

信州の医学大学を卒業し、研修生として北海道に引っ越す前に、国分寺まで会いに来てくれた時、Miyuさんは……絶望しているけど、私には信じる力がある………と言っていた。

「文化に優劣はない」/Miyuさんのブログから
「ある時からずっと自分の中の大事なテーマなのだけど、簡単に理解できるようで、実は………毎日自分に問い直さないとすぐ、優劣つけがちになってしまう……………とりあえず協力隊に2年間いったら、最貧国と呼ばれたその国の人々の心があまり豊かすぎて、そこにあった自分の心も豊かになって…………あれれってなって、見てる世界は多分また変わった」…………「良いと悪いはひとつじゃない。私が医療の道に来た理由のひとつは、この人たちの存在だと思う。ずっとかんがえたいんだよね。人を文化と共に大事にもしたい。私も、私の文化と共に大事にされたいから」

私の娘といってもおかしくない若いMiyuさんも、微かにみえる光りを信じて止まらず、歩く歩く、力強い途上の人。

花のあとは、キラキラする若葉が萌いで………イースター………うさぎがあちこち走りまわり、卵を探しはじめる。