言葉が宇宙でダンスする。

宏佳さんの詩はいつもスリリング。だから好きだ。ことばが、パァと変身したり、ふわふわ浮いたり、落下したり、コロコロ転がったり、急にあたらしく生まれたり………詩人の体から純で簡素な言葉がスルスルでてきて………宇宙でダンスしているみたい…………いつのまにか私の体も宇宙船に乗せられている。面白い!

同人詩誌「void 11号」の招待席に掲載された宏佳さんの詩。

 予感の夏  小松宏佳

「ちいさい金魚が
 けんめいに
 宙を泳いでいる
 すとん
 と落ちたりぷはっ。
 と鳴いたりする
 しずかに窓をあけると
 空気は透明なゼリーである
 金魚のひれは
 さような
 らと 書いている
 ひとふり ひとふり
 遠い体を予感する
 緑が道をあけてまっている」

やっぱり、小松宏佳は「宇宙人」だ。