鎌鼬の里まで行ってしまった!

朝からキラキラした秋の日。キッチンの窓を開けると、ホンダさんのお庭を通って、涼しい風がやってくる。子どもたちの下校時間を知らせるチャイムと見守りのお願いのアナウンスが遠くに聞こえる。静かな夏の終わりの昼下がり。

先週の週末は、秋田の鎌鼬の里にいた。飛行機に乗って、大雨の中を秋田まで行ってしまった。自分もビックリ、周りもビックリ。

今も私のカラダのなかに鮮明に残る鎌鼬の里の情景。色、匂い、雨の音、刈り入れの済んだ畑、深緑の針葉樹の森、がっしりとした立派な古民家、出会った人々の素朴で純な心の温かさ。

かつて、この地に忽然と現れ、農家の主婦や娘さんたちの間にちゃっかり座って、細江英公さんのカメラにおさまった土方さん。目の前に降ってきた怪しげで、おかしげな男の立ち振舞いに、さぞかし農家の人たちは、驚き、ビックリしただろう。こうして、細江英公写真集『鎌鼬』が生まれ……秋に行われる1年に一度の「鎌鼬芸術祭」………懐かしい人にも会えたし………来てしまってよかった!

今日9月30日、11月の吉祥寺シアターの2公演(笠井叡『DUOの會』・新作「カルミナ・ブラーナを踊る」)のチケット発売日。

明日から、新しい時が始まる。